喜多酒造は江戸時代末期より200年もの間、先代の想い、お客様の想いを受け継ぎ、より良き「喜楽長」を求め続けています。

酒造りは「生き物」。
秋から春までの酒造期間、杜氏と蔵人たちは蔵に泊まり込み、
麹・酵母、微生物たちのちいさな変化に向き合います。

喜多酒造の思い

○たおやかな酒を醸す
私どもが目指す酒質は「たおやか」であること。
麹による深い味わいが滑らかに、そして柔らかに広がること。
口にすると、心が優しくなるような、そんな「たおやか」な酒を目指しています。

○味わい深い麹で醸す
味わいの中心となるのは、「味わい深い麹」。
昼夜を問わない緻密な温度管理、米の吸水管理、そして、何よりも杜氏・蔵人の五感を信じ、熟練した蔵人の手でしか醸せない「味わい深いの麹」によって成り立っています。単なる甘みだけではない、舌の上を滑らかに滑り、奥行きのある味わいを生み出すことのできる、そのような麹が喜楽長の味わいを造ります。

○酒造りの心で醸す
私共にとって、酒を造ることは、子を育てることと同義であります。
しかしながら、私どもにとって酒とは、愛おしい我が子でありながら、同時に、畏怖の念を感じる、いわば神が宿るものとして考えています。
人智を超えた何者かが造るものであると。
私どもは「酒」をそのような相反する存在として考える、それが喜楽長の酒造りの「心」であります。

喜楽長 びわ湖の春

上槽後早期の1回火入瓶詰により新酒らしい味わいをギュッと閉じこめました。果実のようなほのかな香りとやわらかな甘みが春の訪れを感じさせてくれます。